最近、スマホなどでGoogleを検索すると、検索結果のページに”AMP”というマークがついている場合があるのをお気づきでしょうか?
マークがついているページはAMP対応していると言い、ページが高速で表示されます。Google Adsenseのコンソールでも「AMP対応をしたほうがいいですよ」というメッセージが表示されるようになりました。
AMPとは一体なんなのか、すぐに対応したほうがいいのか、説明したいと思います。
AMPとは?
AMPとはGoogleとTwitterが共同で開発した、モバイル向けのページをGoogleやTwitterのサーバーにキャッシュする仕組みです。
キャッシュされるには所定の作法でページを作成しておく必要です。ブログのテーマやプラグインの設定で作成することもできます。
特徴としてはキャッシュされるので非常に高速に表示されますが、javascriptやCSSは自由に動作できなくなります。また、URLも”www.google.com”になります。
AMPがつくられた背景ですが、おそらくは、ユーザーが表示を早くするためにWEB広告ブロックのアプリを使うようになったので、広告を収入源しているGoogleが対策の一つとして推進しているのだと思います。
商品リンクを含むページはAMP対応をやめたほうがいい
今後、状況が変わってくる可能性もありますが、特に商品リンクを挿入しているページはAMP対応しないほうがよいです。なぜなら、商品リンクのjavascriptがうまく動かない可能性があるからです。
特にドメインがwww.google.comになってしまうので、amazonの商品リンクは動作しない可能性があります(調査しきれていないので、推測も含んでいます)。
以下、Amazonに問い合わせた結果です。
Q: GoogleのAMP対応をすると、URLがwww.google.comになってしまうようです。AMP対応したページにamazonの商品リンクを入れていた場合に、紹介料はいただけるのでしょうか。それとも、URLが自分のサイトのものとは変わってしまうので、いただけないことになりますか。
A: 誠に恐れ入りますが、以下についてはGoogle側のシステムによるものであるかと存じますので、Amazon.co.jpでは回答はできかねます。アソシエイト・プログラムとしては、「アソシエイトリンクの使用は正式に承認されているサイト内でのみ実施する」という運営規約を遵守いただきたいという回答となりますことを何卒ご容赦いただきますようお願いいたします。
なんとも言い難いですが、対応しているとは思えない感じです。
Google Adsenseは大丈夫
一方でGoogle Adsenseは大丈夫です。なぜなら、同じGoogleが作ったサービスであるからです。
それでも心配な人は、おまじない代わりにAdsenseを許可するサイトに”www.google.com”を入れておきましょう。
AMP対応したほうがよいページとは?
以上をふまえると、AMP対応したほうがよいページとは以下となります。
まず、テレビ番組の感想など一時的にアクセスを集めるような記事には向いています。アクセスが集まっても、キャッシュをアクセスすることになるのでサイトのサーバーに負荷はかからないからです。
画像が多いページも向いていると思います。キャッシュサーバーは適宜、地理的に近くのところにアクセスされると思われるので、特定の場所でしか動いていないサイトのサーバーより早くアクセスできるからです。
Simplicityだと、ページごとにAMP対応の設定ができる!
ブログのテーマでSimplicityを使っていた場合は、AMP対応する、しないをページごとに設定することができます。
まず、全体の設定は「AMP対応を有効にする」にします。次に投稿画面それぞれに「AMP対応しない」というチェックボックスが現れますので、こちらをチェックすることで個別にAMP対応する、しないを設定することができます。
AMP対応するとアクセス数が激減するというのは誤解
よくAMP対応すると、アクセスが激減したという記事を見ますが、これは誤解も多いので注意してください。アクセス解析ツールがAMP対応していないと、AMPのページに来たアクセスは計測対象になりません。ページのURLが”www.google.com”になってしまうからです。
たとえば、Google Analyticsなどだと正しく計測されますが、2017年8月現在ではJetpackなどでは計測ができないようです。
確かにデザインなどが変わってしまってアクセス数に影響があることはあるかもしれませんが、激減するというのはアクセス解析ツールが正しく計測できていないことを疑いましょう。
まとめ
AMP対応はまだまだ慎重になったほうがよいのが現状ですが、使いどころを見極めれば、役に立つテクニックになります。
今はページ個別に設定するようにして、効果を活かせるようにしましょう。
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